2018/10/30 17:42
鉄と砂糖で世界を救う!
マサキです。
10月ももう終わる。
稲刈りも終わりすっかり涼しくなって来た。
私は秋が一番好きだ。
暑くもない、寒くもない、そして花粉(杉)もない。素晴らしい季節だ。
何より食べ物が美味しい。
食欲の秋なんて言葉があるが、そりゃこれだけ美味しいものが並べば嫌でも食欲が湧くものです。
私は去年までこの季節になると大量の栗をで渋皮煮を作る。
作ったことがある方なら100キロの渋皮煮と聞けばどれだけ大変かお分かりだろう。
とにかく途方も無い作業である。
仕事の合間を縫って毎日皮をむき続ける。
しかも中の渋皮(硬い鬼皮の中のふわふわした皮)を一切傷つけてはいけない。
その為気をぬく事も許されない。
そして皮を剥き終わっても、その後ゆっくりじっくりお砂糖を足しながら炊いていく…
ここで焦って一気に砂糖を入れると固くなってしまう。
火にかけて砂糖を入れ、冷ましてまた火にかけて…根気よく炊き続けること5日間。
最後、香りづけに洋酒などを入れてもうひと炊きすれば出来上がる。
言葉で書くと
1.鬼皮を剥く。
2.(灰汁抜き)
3.お砂糖を少しずつ足しながら煮る。
4.最後に香りづけする。
なんと3行、灰汁抜きを入れても4行で終わってしまうが本当に大変な作業である。
しかしこうして出来上がった栗の渋皮煮は半端なく美味しい。
栗を使ったお菓子は数あれど、あれを超えるものはないかもしれない。
一粒で数百円もするものもあるが高いのには高いなりの理由があり、美味しいものには美味しいだけの理由がある。
シュークリームしかり、シンプルなものほど見えないところでちゃんと手を掛けて作られているのだ。
みなさんもこの秋、黙々と皮を剥く人々の努力に想いを馳せながら美味しい渋皮煮を食べてみてほしい。
ではでは