2018/09/17 23:10
こんにちは。
皆様
夏の吹雪
見たことありますか?
私は
あります。
先日、鍛冶場から自宅へ帰る時のこと。
私はいつものように木曽川沿いの堤防を通って家に帰ろうとしました。
しかしその時
異変に気付きました。
雪が降っているのです。
それも
猛吹雪。
視界は遮られ、
川に架かる橋の上は真っ白。
とんでもない光景です。
まだ9月。
一体何が起こったのか。
この雪の正体は…
カゲロウ!
そう、「儚い命」のイメージランキングで
、あのセミをおさえて堂々の第1位!(淺野鍛冶屋調べ)
まさにキング・オブ・ザ・儚い命!
カゲロウさんです。
カゲロウの成虫は一晩でその生命を終えます。
一夜限りの命なので彼らには無駄がありません。
無駄削減その①
口がない
食う必要がありませんからね。当然です。
無駄削減その②
脚が退化
成虫は一生(一晩)のほとんどを空中で過ごします。脚、要りません。
無駄削減その③
雌だけで十分
交尾すら時間のムダ。種類によってはメスだけで繁殖可能です。
無駄削減その④
大量同時羽化
どうせ一夜の命なら、全員で同じ夜に! 非常に合理的です。
そう、つまりその日は無駄が大嫌いなカゲロウさんたちが一斉に飛び立つ、1年に1日しかない特別な夜だったわけです。
こうしてカゲロウたちは大量の卵を残すことに成功します。
孵化した幼虫は川底で1年ほどかけて成長し、来たるべき夜に備えるのです。
散々一夜限りの命と言っておきながら、幼虫時代はわりとしっかり生きているのです。
ちゃっかりしてます。
それでもやはり、このカゲロウたちの一晩に賭けるドラマには感動を覚えずにはいられないのです。
皆様もこのような謎の吹雪に襲われた時は、気味悪がらずに見守ってやってください。
来年も見られるといいなー。
それでは皆様、ごきげんよう。
Blacksmith K